2023/02/22 08:30:07
卒業三十周年の何かがあったらしい。
二月のふたつのライブの予定に流されて、書き残し忘れたことが、ひとつ。
二月の最初の日曜日、割合公式な同窓会のようなものが催されたらしく、そのついでにサークルの同期で集まろうという機会に、声をかけてもらえました。どうしてこんなに他人行儀なのかと言えば、我がことながら、辛うじて四年で卒業した大学は、自分には似つかわしくなかったなあと、思うからです。
約束の時間に到着したものの、僕以外は皆その催しから移動中のようで、まとめて全員遅れていたのですね、僕は一人ではとても店に入れず、踵を返し割合あたたかだったひなたを散歩していました。
そこへ、ほぼどんな集まりにも出てこなかった僕を気遣って呼んでくれた友から、今店に入ったと通知がありました。僕は急ごうかどうしようかなあと少し戸惑いながら、それでも少し楽しみな気持ちで歩き出し、半数は三十年ぶりに会う、マスクをした九人の同期生のいるテーブルについたのでした。
やあやあ、よくあるやつ。ひとめでは名前が出てこない。出てこない。時間をかけて徐々に、思い出して行きました。隣に座った女性とは結局、大学の四年分以上に喋ったよねと言われましたよ。そうだった。あの頃、顔見知りでもほぼ全く喋らなかった子が何人もいたものね。
面白いことの一つ。在学中に一度しか歌わなかった僕のうたを覚えていてそこで歌ってくれる男がありました。ありがたかったものでした。しかし、今も歌っているという僕のことは、皆がみな、受け入れ難いようでした。というのも、後日当時の録音、そう、卒業制作の音源を聴き直しましたところ、ふわふわのヨレヨレの頼りない声。こんな人が歌い続けるなんて、きっとない。卒業と同時に遊びはおわり。そんな声でした。
だからまあ、僕が当たり前に、まだ歌ってるよというのは、異次元的に信じがたいことだったのでしょう。二の句が継げない顔をしていました。そうなのだろうなあ。それでも同時に思うのは、僕はもしもあの学校で四年間を過ごさなかったら、今もまだ歌い続けてはいなかったと思うのです。これはきっと事実。あの環境のおかげで、持ち前の反骨心が異常に発育してしまったのでしょう。これ以上の説明は長くなるので、ここまでにしましょう。
そんな、居心地がいいのか悪いのか不明のまま、僕のような生来のはみ出しものが、三十年経って今また会って、暖かく迎えてもらえる。本当は、すべて彼らの優しさのおかげで、僕はあの四年間を過ごせたのだなあと、実に初めて気がつきました。それもまた、事実なのです。感謝。大いなる感謝。
2023年02月22 日 08時30分07秒
2023/02/19 19:29:50
きみの知らないうた、ご来場どうもありがとうございました。
今回のゲストちざわゆうこが一週間前に右手親指を怪我をしてピアノが弾けなくなるということになり、しからば私がギターで弾きましょうと、とてもせわしい一週間になってしまいました。都合九曲、弾きましたね。
この日のために一緒に演奏するのを準備もして来たのに。まあ、それは致し方なし。そういうことも起こりましょう。僕だって、急な発熱でライブをお休みすることになったこともありましたし、五十肩で危うく弾けなかった時もありました。これから、そういうことも増え、いや、増えても困りますが。
ブッキングでなく自分企画だからこそ、自由かつ自在に対応できました。ということに致しましょう。残念ではありましたが、また、近々またやろうね、ということで収められるわけですから、実に自由にやらせて貰っているなあと思います。こんな機会もなかなかないって思えば、逆に楽しめたかとも言えるわけです。
さてさて、僕の方はといえば、先月に続きまして、図書委員とぼく、の始まったかに思われたのにぜんぜん始まらない展開なのに合計7曲、という、ライブの半分に及ぶ時間を費やすほどになりました。が、これを続けてやったことに対する反省もありました。来月になったらもっと増えるのだから、ちゃんと分けてやろう。ちゃんとってなんだ。こっちはちゃんとやってんだ。
次は、三月。クロミツファクトリーと、きみの知らないうた、共にワンマンライブになります。クロミツファクトリーのご予約が回を重ねるほど減るのは、やはりダラダラ長いのも考えもの、なのかも知れませんね。そもそも僕自身が夜遅いのは苦手だし、やはり時間で区切るべきなのかな。再開十年記念の一環として、三月だけはやり遂げようと思います。
2023年02月19 日 19時29分50秒
2023/02/15 10:32:01
きみの知らないうた、この二月のちざわゆうこさんの負傷について。
先週練絡をいただいていましたが、滑って突いて、右手のお親指を負傷されたとのことで。
どうもピアノ演奏は無理そうということで、全体の構成を大きく変えることになりました。
実はそもそも僕の、君の知らないうた、を二人で演奏するのが、今回の目的でした。
が、それはそんな事情で叶わなくなりました。
なので遠くない時期にまた、傷の癒えた頃に万全の体調でお願いします。とお話をしています。
2023年02月15 日 10時32分01秒
2023/02/13 07:38:49
投げ銭フライデーご来場ありがとうございました。
セットリストをあらためて書きたくなるくらい、充実していまししていました。
久しぶりのブッキングライブ。シヅヤシンの次の出番なら、物語をやらなきゃ。
物語といえば、はじまらない物語。そして、今年始まったばかりの、図書委員とぼくの交わらない物語。これらを混ぜてみました。
また、朝から東京にはたくさん雪が降りました。僕は小学生の帰宅前のうちに、積もった雪を堪能することも出来ました。その喜びのために、本当は時代から始めるつもりが、はじめての冬から、歌い始めました。
準備は大切。たったの30分枠なのだから、せめて歌詞を見ないでやり切ろう。なんとかできたかな。新しいうたの歌詞を覚え切るのは、歳とともに随分大変なことになって来たものだな、脳味噌鍛えられるなあと思います。
しかし、新しいものどんどん作ってるわけですから。自分の脳味噌を鍛える機会を自分で作っていけば、この先ずっととぼけることなく、作り続けられるんじゃないか、という淡い期待がどんどん湧いてくるのでありました。
お足下の悪い中、ありがとうございました。と、週明けに書く呑気さ。次回はもうすぐ。ちざわさんとまた、やりますよ。
2023年02月13 日 07時38分49秒
2023/02/05 15:50:59
一体何を調べたんだろうか。
ほとんど三十年ぶりになる同期たちとの宴席の、最寄駅は六本木一丁目か。
と、そこまで読んでかつ駅すぱあとで調べて。南北線に乗れば、溜池山王から歩けるか、と思い込んでいた。
六本木一丁目って駅があるじゃないか。
なんでわざわざ不案内な街を一駅歩くつもりだったんだ。
2023年02月05 日 15時50分59秒
2023/02/04 05:17:47
今こそまた、人に会わなくてはならない気がするのです。
気がついたのです。僕は長いこと、貧乏を言い訳に出不精でした。いや、言い換えると、人と会って遊ばなくても、歌を作っていられたらいろんなことが満足な性格だった。と言えるでしょう。基本的には今も同じですが。
しかし、この生き方を選んだ以上、売れない売れないなどと嘆くよりも前に、様々な人に聴いてもらわなくてはなりません。そのためには前提として、人と会わなければなりません。そういうことを、苦手という理由もあって怠ってきました。
という反省から、業後に知らないお店に出かけていくことを始めたのは、いつ頃からだったでしょうか。東池袋プレイヤーズに行き始めた頃からかしら。あれは何年前になるのかな。
やがてこの疫病時代が来ました。そんなお店たちの苦境を目の当たりにしながら、こっそりと歩き回ってきました。今またその延長上で出会いがありました。出会いといっても、一度会っている人ですから、初めてではありません。二度目です。
でもその人の名前は、この、会うことのなかった二十八年の間に、いろんな人から聞かされて来ました。それこそ、羽を生やす前の小浜田知子もお知り合いだったとか。噂では地図がらみのお仕事をされていると聞いていたので、興味津々でした。いや、興味津々ならとっとと足を運べってなものでしたが、ね。
ついにお会いできました。当時と変わらぬ、素敵なお兄さん。歳を経て双方おっさんなのでしょうが、お会いして尚、僕から見るとお兄さんみたいでした。いつか、池袋にもお呼びしたいと思っています。こうしたことを、重ねていかねばならないと思っています。人生の大半の間、サボって来た分、これから。今こそ。
2023年02月04 日 05時17分47秒
2023/02/03 09:17:40
高円寺ご来場ありがとうございました。
あけて月曜日、しかも月末ということもあり、ようやくテキストを打てます。
いや、テキストくらいいつだって打てるだろうに。多分、いつも書くために使っている隙間の時間には、歌詞を書いていたのです。例の、図書委員偏愛のうたを。
初めて歌う場所ではありますが、自分のペースで今月の新しい歌三曲、を組み込みました。
それら新しい歌の歌詞を覚え切って臨もうと思っていました。というのも、高円寺ALONEは、照明にこだわりがあります。それゆえに、歌詞カードを照らさなければならない灯りは勿論、いうまでもなくiPadの光る画面など、照明効果の妨げでしかないのです。そんなものは邪魔。と言わんばかりの姿勢です。たまらないですね。
このこだわりに、ぜひ乗りたい。と、前回訪れたときには思ったのに。次から次へと湧いてくる新しい歌のせいで、さして長くもない新しいたったの三曲の歌詞が覚え切れなかったのでした。無念。(素晴らしい言い訳を思いついたと思っている節があります)
さらに、煙草臭とは縁の切れないのが古式ゆかしいライブハウスというもの。こちらは、開演時間は禁煙としてくれていたようですが、開場時間については不問とする状態だったようで、昔懐かしのプカプカモクモクでした。僕は絶煙してはや六年余り。どういうわけか、あの臭いは好きなままな非喫煙者。ご来場の皆様におかれましては、いかがであったことでしょうか。
そんな、やっぱり懐かしいと表するのがふさわしい雰囲気の店へ連れてきてくれて、ありがとう高崎亮。それが最高というわけではないけれども、僕たちの時代は、そこから始まっていたっけ。いまはやりの配信もないのは、その、場や空気というものを堪能してください、という方針の表れです。
普段歌うところよりも真っ暗で、顔も見えないほどの客席は、見事に埋まっていました。目に見えない分なのかどうなのか、拍手がとても大きく、長く、感じられました。こういう場を作る人たちが、現存していて嬉しく思いました。一昨年よりしばしば話題にしてきた、亡くなったふるい友人が歌っていた場所。いいところでした。店の精神が。いつかまた、行きたくなるようなところでした。
2023年02月03 日 09時17分40秒
2023/02/01 05:32:07
二月一日になりました。
を、書きそびれると、粋なWarningがずらずら表示されてしまうという現象を、忘れていました。
じゃあこのバグを直せばいいのに。と思ったけれど、月の終わりに一ヶ月を振り返ったり、先を見通したりするのは面白い習慣になるかな、と思ったものでした。
完全に忘れてしまっていたけれども。
2023年02月01 日 05時32分07秒