シンガーソングライター石村吹雪オフィシャルサイト

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予備10

あさがおが咲いたら


毎日朝が来て
昨日の疲れも
知らないふり
忘れたふり

使命も責任も
仕事でもないから
あさがおには
水を忘れず

ものおもわない人になれたら
この世も少し楽だけど
あさがおが咲いたら一番に
伝えたい人がいる

朝陽の眩しさが
忌々しくても
言わないように
生きているんだ

ものおもわない人になれたら
この世も少し楽だけど
あさがおが咲いたら一番に
伝えたい人がいる

朝から晩まで
心が呼ばれてる
そのために
生きているんだ

あさがおが咲いたら一番に
伝えたい人がいる

大日坂みゆき荘102号室


空の見える町に住みたくて
東京中を歩き回りました
この町で感じたいんだ
地球の丸さ広さ青さ

贅沢でしょう確かに
空も水も高いこの町で

大日坂みゆき荘102号室
築35年 駅徒歩15分
犠牲にするものなんてない

南斜面法面に毛羽立ち
二メートル下は豪邸ルーフバルコニー
陽光パワーには恵まれました
電信柱も遥か下

知ってるんだ田舎では
見上げることなく空はある

大日坂みゆき荘102号室
襖も扉もとっぱらって15畳
犠牲にするものなんてない

谷間を走る高速五号線
殿様気分で見おろせば
パジャマの君はつまり
お姫さまに見えるだろう

大日坂みゆき荘102号室
築35年駅徒歩15分
二人の未来とともに行く
犠牲にするものなんてない

ワダさん


ワダさんは年の頃おばあちゃん
悪いのは腰かな膝かな
歩くのが遅い

おはようございます
ゆっくりちゃんと言えるのは
ワダさんに聴かせるためで
なんだかうれすぃ

ワダさんはお向かいのおばあちゃん
杖ついて四歩でおやすみ
歩くのが遅い

おはようございます
ゴミ捨て場まで十メートル
ワダさんと一緒に歩く
なんだかうれすぃ

昭和の人は走りすぎたのかな
もう早くは歩けないのかな

痛いのかな辛いのかなでもよく笑うんだ
休み笑い笑い休み
それで僕も笑う

昭和の人は走りすぎたのかな
もう早くは歩けないのかな

どう見てもこの先長くはないけど
いつまでも
このまま笑っていて欲しいと願う

寛解


ゆるやかな時は過ぎてゆく
それが川のようなので
僕は岸辺に打ちあげられたまま
たたずみひとり見ていましたが

君がよろこびの涙をきちんと流せるように
僕は生きる君のかなしみのために

穏やかな午後が過ぎてゆく
それは凪のようなれど
僕は窓辺で膝を抱えたまま
見えない風を除けてましたが

君がよろこびの涙をきちんと流せるように
僕は生きる君のかなしみのために

さくらのくに


桜が咲いたというだけで
僕らの何かが変わる
それは何かと問わないでここまで来た

このくにのどこが好き
このくにのどこが嫌い
そんなことを冬には思いもしない

桜が咲いたというだけで
僕らの何かが変わる
それは何かと先生は語らなかった

このくにのどこが好き
このくにのどこが嫌い
そんなことをいつもは話にしない

ここはさくらのくにだから
散りゆく花までも愛でる
ここはさくらのくにだから
散りゆく花をこそ愛でる

桜が咲いたというだけで
僕らは何かをかえる
それは何かと訊かれたら
どうこたえよう

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型番:予備12型番
発売:2021年
価格:¥500

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