シンガーソングライター石村吹雪オフィシャルサイト

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たのみごと

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誰に頼まれてもいないのに、つくる。誰に頼まれてもいないのに、うたう。
誰に頼まれてもいないのに、たのむ。誰に許されてもいないまま、つくる。
誰に許されてもいないまま、うたう。誰に許されてもいないまま、たのむ。
誰の頼みも許しもないから。いきる。

敢えて制作時期が二十年以上にわたる、音源化しそびれて来た作品たちを束ね連ねて2019年の石村吹雪がようやく目指したBGM。

平和の証明


温暖湿潤実りあればこその村祭り
生きとし生けるものは有機蛋白源

あの頃がよかったとは いつの世も戯言なれど
枯れない泉の東京水

夢見る力を侮って真面目な人ほど笑われて
なるほどのそれなりの人生を受け止めて

生命に理屈がないことは知ってる
人間に進化がないことは覚えた

平凡を笑えるほど
教科書も聖書もあながち
きれいごとばかりじゃなかった

夢見る勇気を持てなくて
黙ってひとりでやれなくて
なるほどのそれなりの人生を受け止めて


君のために生きたいなどと
言っているのは私たちだけ

次元


お変わりありませんか
僕はまあ相変わらず
あの日のことをたまに
いやそれしか思い出しません

どうして時を経ていくごと
都合よく忘れて行くのでしょう
これではまるで人間こそ
合理化に溺れる組織のようです

たてよこ奥行き
時間と記憶
目鼻に唇
手足とそれから
あなたを表す全てが欲しい
いつでも抱きしめられるから

お変わりありませんか
僕はまあ相変わらず
あの日のことをまれに
いやそれしか手掛かりがなくて

どうして人と出会うたびに
誰彼と重ねてゆくのでしょう
これではまるで人間こそ
規格化にのぼせる組織のようです

たてよこ奥行き
時間と記憶
目鼻に唇
手足とそれから
あなたを表す全てが欲しい
いつでも抱きしめられるから

ふつうのお願い


どこから見たって至って普通
背丈も目の色も歯並びも
いつからいつまで区切ってみても
ことさら伸び悩むこともなく
そんな私のどこが良いの

誰から見たって至って普通
仕事も友人も間に合ってる
いつまで待っても自分のどこが
光っているのか見つからない
そんな私のどこが良いの

期待してるよこれからずっと先でも
私のいいとこ褒めてくれることを
例え照れてもかなりかっこわるくても
私のことだと分かるように言って

一晩越えても至って普通
食い気も色気さえ変わらない
いつまで経っても自分のことが
良いとも悪いとも決められない
そんな私のどこが良いの

期待してるよこれからずっと先でも
私のいいとこ褒めてくれることを
例え間抜けな寝言の中だとしても
私のことだと分かるように言って

信じなさい


いつも楽しそうねなんて君まで言うのかよ
どういうわけだい少しは理解が欲しいな

こうして会える時間が人並み以下ならなおのこと
君の遅刻は二分も許さない言うことを聞けこら

こう見えても僕ほら毎日がんばってるんだよ
君の知らない所で毎日がんばってるんだよ
信じなさい

いつもいそがしそうねなんて君まで言うのかよ
お世辞と嫌味と皮肉は理解もしないよ

こうして差せる時間が人並み以下ならなおのこと
君の早まる動きなど許さない言うことを聞けこら

こう見えても僕ほら毎日がんばってるんだよ
君の知らない部分で今ほらがんばってるんだよ
信じなさい

こうして差せる頻度が人並み以下ならなおのこと
君の早まる動きなど許さない
言うことを聞けこら言うことを聞けこら
どう見えても僕ほら毎日がんばってるんだよ
君の知らない部分で今ほらがんばってるんだよ
こう見えても僕ほら毎日がんばってるんだよ
君の知らない所で毎日がんばってるんだよ
信じなさい

高校生日記


君にとって僕は何だろう
僕は君じゃないから分からないけど
好きとか嫌いとかじゃなくて
君の中でどれほど当たり前なのか

なくてはならない人ですか
居ても居なくてもいいですか
代わりはいくらでもいますか
二度とは会えない人ですか

この国で僕は何だろう
僕はえらくないから分からないけど
意味とか理由とかじゃなくて
僕が此処にいることは当たり前なのか

なくてはならない人ですか
居ても居なくてもいいですか
代わりはいくらでもいますか
二度とは会えない人ですか


かかと鳴らして改札口をすりぬけた?
声にならない僕の気持ちを置き去り?
ラッシュにきえた?
あと何分で遅刻なの五年ぶりの君

今もうだつのあがらぬ?
その月暮しのなか流されて
思い出にかかった霞が晴れない?

誰と出会っても誰と別れても?
僕があきらめたあの時のままの
誰と出会っても誰と別れても?
僕があきらめた君でいて?

卒業前のたばねた髪と制服と?
喉につかえた僕の気持ちと?
すげない素振りの君と?
あと何年で忘れよか?
きっとありえない?

あの日あいつとの噂?
赤信号の下で確かめて?
ゆっくりと心に霞がおりたよ?

誰と出会っても誰と別れても?
僕があきらめたあの時のままの
誰と出会っても誰と別れても?
僕があきらめた君でいて?

もしももいちど会えたら?
五年分の勇気で言おうかな?

誰と出会っても誰と別れても?
僕があきらめたあの時のままの
誰と出会っても誰と別れても?
僕があきらめた君でいて?

逢坂より


逢坂転んで落っこちた
我が道すなわちまわり道
あれからあのまま変われずに
なにもかも君のせいだ

懐かしい三味線の音を
見上げながら小路を進む
君の住んでいた町を

眩いほどパパが好き
呆れるほど聞かされたっけ
競いようのない高嶺

逢坂滑って落っこちた
決して叶わぬものを知る
あれからあのまま変われずに
なにもかも君のせいだ

お屋敷の連なりに
ついついまた肩を竦め
君の住んでいた辺り

葉桜の向こう側
前触れにも気づかぬうち
急に窓を閉めた君

逢坂滑って落っこちて
諦めないこと誓ったよ
あれからあのまま変われずに
なにもかも君のせいだ

一度二度三度くらい
もう開かない窓をたたいた
むかしむかしのことさ

魔が差した散歩道
築浅のマンションが
君の住んでいた辺り

逢坂転んで落っこちた
我が道すなわちまわり道
あれからあのまま変われずに
なにもかも君のせいだ

生姜焼き史


ユリコのときは無理は言わない
ママが肉が嫌いだったんじゃしょうがない
だからと言って妥協はさせない
なにごとも経験だから焼いてくれ

イクコのときに我慢を知った
料理そのものが嫌いじゃしょうがない
だからと言ってやらぬ事はなく
毎度味付けは微妙で苦笑い

夕刊を読みながら
靴下半分脱いで待っててもいいかな

生姜焼きだろ
断然今夜は虫歯を忘れて噛みきろう
生姜焼きだろ
一日分の 愚痴をもろとも飲み込もう

ノゾミの場合辛口が好きで
放っておけば何でも赤くなる
僕に合わせてやってはみたが
何故か醤油さしがともに並んだ

ミドリの場合凝り性が過ぎて
常にいただきますまで2時間
キヨミの場合大好きが過ぎて
週に四度も出てきて秋が来た

斬新でなくていい
君が得意になる日まで待ってればいいかな

生姜焼きだろ
断然今夜は虫歯を忘れて噛みきろう
生姜焼きだろ
一日分の愚痴をもろとも飲み込もう

かぼちゃでもなくチキンでもなく
餃子でもない今夜は
生姜焼きだろ
理由が知りたきゃ自分のお腹に訊いてみよう

開運坂を君とのぼりたかった


日々の勤めに疲れても
君と話すと何とかなった
どんな薬も栄養剤も
効果の上では君の勝ち

理屈をつけるのが好きな癖に
最後は運命なんて言葉を持ち出した

君と一緒にのぼりたかった
手をつないで走ったら
そのまんま空へ行けそうな道

分かり合えない慰めや
無い物ねだりの意味も知り
果てに僕らの出す結論は
二人で逃げたいいつの日か

理屈をつけるのが好きな割に
理屈じゃないから愛なのよと泣き出した

君と一緒にのぼりたかった
手をつないで走ったら
そのまんま空へ行けそうな道

開運坂をのぼったら
開ける何かがあるのかな
開運坂を下ったら
何かが下がるわけでもなし

名前の通りじゃ面白くないから
最後の最後もここまでは来なかった

君と一緒にのぼりたかった
手をつないで走ったら
そのまんま空へ行けそうな道

はずれなし


浮かない顔デフォルトなの
今夜もまた愚痴るのね
しかも一人で誰にも向かず
確信だけを固めて

はずれっぱなしの人生と
あなたの顔は言っていて
これは誰にも譲るまいと必死

当たり前のことだったと
気づくのはいつでもずっとあと
不思議なことなどないんだと
気づくのはいつでもずっとあと
なるようになっただけなのと
本当は覚えているでしょう
あの時あなたは彼を選んだ

晴れない顔癖になるよ
今夜もまた愚痴るのね
いつか誰にも聞いてもらえず
独り言になるかもね

はずれっぱなしの人生と
眉間の皺は言っていて
これは誰にも譲るまいと必死

当たり前のことだったと
気づくのはいつでもずっとあと
不思議なことなどないんだと
気づくのはいつでもずっとあと
自業自得と気がついて
謝まりそこねて失った
あの日も自分で道は選んだ

なるようにしかならないと
気づくのはいつでもずっとあと
なるべくしてなったのだと
気づくのはいつでもずっとあと
ひとのせいにしてやりすごす
自分を恥じたのも早忘れ
あの時自分で道は選んだ

あなたのために


およそ人生は過酷というもの
追い風もよそ見すれば向かい風

さよならも言わないまま
別れたひとたちよ
あなたのために生きよう
そういうものだと気がつきました

あの時その時がすべてというもの
そよ風にあたりすぎて風邪をひく

さよならも言わないまま
別れたひとたちよ
あなたのために生きよう
そういうものだと気がつきました

どうして冬が巡りくるのか
どうして春は巡りくるのか
いずれわかりましょう
せめて強くなろう

風に乗れないほど重たいからだ
風を受けられぬほど屈んだ肩

さよならも言わないまま
別れたひとたちよ
あなたのために生きよう
そういうものだと気がつきました

どうして人は死んで行くのか
どうして人は生きて行くのか
いずれわかりましょう
せめて強くなろう

錯乱の友人


かねてから気づいてはいましたがあなた錯乱していますね
隠しても隠れないことですが誰も格好よく生きたいもの

すでにその顔がその瞳が
正しい道ばかり選ぼうとしています

自分の居場所が見つからなくて 自分の声さえ聞き取れなくて
自分の顔さえ選べなくて 自分の言葉が使えなくて
泣いたりしている僕の友達

初めから気づいてはいましたがあなた錯乱していますね
見慣れても馴染めないまちの中彼に格好よく見せたいもの

すでにその顔がその仕草が
誰にも嫌われず生きようとしています

自分で心が決められなくて 誰かの言葉にしがみついて
自分の心を頼れなくて 誰かの言葉に裏切られて
泣いたりしている僕の友達

昔から許しては来ましたがあなた錯乱していますね
隠しても隠せないことですが誰も格好良く生きたいもの

つねにその顔がその口癖が
自分の正しさだけを押しつけています

自分の正義が見つからなくて 自分の正義が行き詰まって
自分の正義に縛られて 自分の正義に裁かれて
泣いたりしてる僕の友達

Information

型番:PMCD-3719
発売:2019年 07月
価格:¥2,547

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