シンガーソングライター石村吹雪オフィシャルサイト

トップ > SONGS >ALBUMS | 作品集

空前の灯火

前へ
次へ

もう終わり二度と笑えまい
これが往生際と思い出を巡らせた時に
いつも通りに笑わせてくれたのは
なんでもない、聴き飽きたうただった

夢のままで


ありふれたことを言おう
君に届くように
言葉には棘はつきもの
飲み込むのは痛いもの

叶わぬ僕の夢への長い道を
ともに見ていてはくれないか
夢が夢のままも美しい

苛立つこともあろう
怒り抱くことも
歴史には墨は塗るもの
言えなかったこともある

叶わぬ僕の夢への長い道を
ともに見ていてはくれないか
夢は夢のままが美しい

叶わぬままの夢への長い道も
いずれ必ず果てには着く
果てが夢か否かは君が知る

僕の祝辞


どうしたら君と
このよろこびを分け合えるのか
一年考え続けて
もう一年経ってしまったよ

僕の人生の中で君がひとつ歳をとる
もしかしたらこれからも
僕の人生の中で君が十個歳をとる
ありがとう生きていてくれて

大きな目で見て
巡り合わせはただの偶然かもね
誕生日を迎えられぬまま
別れた人たちもよくある話

ゆく年を惜しみ来る歳をなげく
その数も数えられなくなるだろう

考えすぎだと
もしも君が笑ってくれるなら
答えや実りがなくても
無駄じゃなかったってことにしてくれ

僕の人生の中で君がひとつ歳をとる
もしかしたらこれからも
僕の人生の中で君が十個歳をとる
ありがとう生きていてくれて

おきもちだけでも


特別目を引く
変わったことはもうしないよ
お金にたよらず
時間をかけて愛にしよう

僕らは古びていく
膝も腰も軋ませ
それでも目指す前をむいて

きみが好きと言っていいかな
きみが好きと言えばいいんだな
毎日はつづくけど新たな気持ちだよ

いつかは流行りに
与する時が来るかな
わがままするため
冷たい風に身を晒して

履きなれた靴のように
着古したシャツのように
お互い互いが一部全部

ありがとうって言っていいかな
ありがとうって言えばいいんだな
毎日はつづくけどせめてそれだけは言おう

ただただただただ
きみが好きと言っていいかな
きみが好きと言えばいいんだな
毎日はつづくけどせめてそれだけは言おう

地図通り


世界は狭くなったって
歩幅は急に広がらない

時代がせわしくなったって
駅徒歩五分に変わりはない

きみのくれた手書きの地図
あてになるのかな
ここで普通期待はしない

地図通りだ
なんてこった
きみは何から地図までも上手だ

世間は狭いと言ったって
お友だちにも広まらない

駅から遠いの評判は
二次元地図では表れない

山をのぼるような道で
駅はどこかと
振り返れば真下に見えた

地図通りだ
なんてこった
きみは何から地図までも上手だ

充電確認


君の好きなことや君の嫌いなこと
全部知りたくていんたあねっとうろうろ

本当の名前よりハンドルの方が
本当のことを書いているって言ったね

ゆうべ眠った時間はいつかな
寝落ちって本当かな

おやすみって書いたらおやすみって応えて
しあわせな一日は終わる電源落として

リアルは本当なのリアルの裏付けは
書いてくれなくちゃ本当って真実なの

ぼくを嫌いじゃないって言ったの
信じてもいいのかな

おはようって書いたらおはようって応えて
安心な一日に備え充電確認

胸の奥の方が痛くて痒いのは
君の声色が思い出せないから

声が聞きたいなって言ったら
嫌われたりしないかな
充電確認

つぼをさがして


どこにあるかな
君のつぼをさがして
まさぐるように
からみついてみるよ

くすぐらないで
おどけもふざけもせず
なぞっただけで
穏やかに効くとこ

身体中から
心の隅々まで
確かめながら
僕は生きていたい

ふれただけで痛いとこ
君の生きた証さ
大丈夫もう大丈夫
僕が覚えておこう

どこにあるかな
君のつぼをさがして
まさぐるように
からみついてみるよ

絶望の日も
君の笑顔さがして
あけくれてゆく
僕は生きていたい

花火の日


一駅ごとに人が増えてきて
手をつなぐより近くなるふたり

浴衣なんかよしておくれ
やわらかすぎる

号砲のように急かす風の轟き
同じはやさで見上げた空

駅からの道はぐれないように
ここまで来たら引き返せない

浴衣なんかよしておくれ
雨男だから

号砲のように急かす空の煌き
誰より早く君に着いた

駅までの道はぐれないように
手をつないだよあの日から
 

さがりめ


昨日より冷えた朝です
雲もなんだか低く見えます
忙しい人はつれなくて
心なしか盛り下がります

気温が下がり体温が下がり
あなたのオネツも下がるのかな

花見の夜のあなたはやさしかった
熱帯夜のあなたは激しかった
いつでもそばにはいないから
今夜ひとり月を見る

昨日より明日がこわくて
遅い台風に備える夜

気温が下がり体温が下がり
あなたのオネツも下がるのかな

花火の夜のあなたはやさしかった
台風直下のあなたは激しかった
いつでもそばにはいないのに
今夜どうして月も見えない

かれはもよう


枯れ葉模様の季節になって
私は公園に行くのです
ここぞとベンチに陣取って
まんまと目を閉じてみるのです

初心者のこいびと達が
声も聞こえないほど

落ち葉踏んでいくよ
音を立てて行くよ
落ち葉踏んでいくよ
音を立ててゆくよ
あなたとまた歩きたいな

枯れ葉模様の季節になって
私は公園に行くのです
ここぞとベンチに陣取って
まんまと目を閉じたりなどして

猫も犬も誰も来ない
耳をすませばほら

落ち葉たちが
音を立てて降るよ
落ち葉たちが
手を取り合って来るよ
あなたとこれを聴きたいな

ふたり足を忍ばせて
耳を澄ませばほら

落ち葉たちが
音を立てて降るよ
落ち葉たちが
手を取り合って来るよ
あなたとこれを聴きたいな

さむくない


風が冷たいね
冬だもの仕方ない
だけど
君の指まで
冷やすことはない

僕が笑えば君は笑うから
天地無用決して泣きはしない

言葉はいらない
その指を僕の手に
載せてごらん
理由はいらない
言い訳も約束も
何もいらない

指が冷たいね
冬だもの仕方ない
だけど
君が胸まで
冷やすことはない

僕が笑えば君は笑うから
言質不要決して泣きはしない

言葉はいらない
その指を僕の手に
載せてごらん
理由はいらない
孤独でも不毛でも
もうさむくない

かしこくなっても


間違いさがしあらさがし
悲しいくらいうまくなった

ねえときどき大人げもなく
不安になるだろう
そんな時はそんな時も
ひとりでこらえるものなの

呆れるくらい一昨日よりも
間違えない僕なのに
君の涙に予め備えられない

いいとこさがし省いてる
馴れ合うよりも大事なのに

ねえときどき大人げもなく
不安になるだろう
そんな時はそんな時も
ひとりでこらえるものなの

呆れるくらいあの頃よりも
間違えない僕だけど
君の涙のわけだけは
予測がつかない
 
未来を見積もって
無理はしなくなって
リスクを見透かして
君が笑えるように

呆れるくらいあの頃よりも
間違えない僕だけど
賢くなんかなるよりも
やさしくなりたい
賢くなんかなるよりも
やさしくなりたい

ふしぎなきもち


さみしがりやのうたをききますか
あなたがもしも今部屋でひとりなら
ひとりぶんだけあけてくれますか
あなたの隣りでささやくように

困らせた分
あなたは僕の想いうけとめて下さい
ああふしぎなほどいま
やすらかにすべてを感じている
ああふしぎなほどいま
あなただけは信じられる気がして

さみしくなって風を感じたら
いつでもぼくのこと呼んでください
その場かぎりのうそならどうぞ
でもあなたをひとりで泣かせたくない

素顔の数をあなたの気持ちとして
受け止めていいですか
ああふしぎなほどいま
やすらかにすべてを許している
ああふしぎなほどいま
あなただけは信じられる気がして

言葉を信じられるほど
素直じゃない僕だから
もう少しみつめさせて
ああふしぎなほどいま
まよわずにあなたを見つめている
ああふしぎなほどいま
あなただけは信じられる気がして

わたしの平成


平成ゼロ年 大学デビュー
歌わなくても友達は増えた

平成元年第二外国語
何故かフランス語だったので
メゾンでランデブ

平成五年日曜讃歌して
脛にあおたんまこちゃんは三人目

平成十年景気と無関係
未だ定まらず少年以降で行こう

振り返るほど笑えるのなら
いいねいいわいいよ

平成十四年家計に関わらず
君の知らない歌をうたおうと思った

平成二十年喜びと悲しみの
区別がつかなくなって遺し書きを書いた

平成二十四年出会いも別れも
意味は同じと知っていたいくらべ再び

平成三十年大学デビューから
このたび三十年長い長い長い長い春

振り返るたび笑えたのなら
いいねいいわいいよ
こんちくしょうが生きながらえて
いいわいいねいいよ

アグリ


世話の妬ける人の気も知らずに
ただ太陽と水をたより

背を伸ばし手を伸ばし
いずれ僕を抱きとめる

24時間ごとに
雨が降るわけじゃないから
僕は水をあげる

手間の懸る人の気も知らずに
ただ太陽と水をたより

背が伸びて手が伸びて
そして僕は只管に

24時間ごとに
光がさすわけじゃないから
僕は声をかける

夢のような夢の方へ
繰り返す繰り返す

十年がんばっても
百年がんばっても
実りあるとは限らないから
僕は水をあげる
僕は声をかける

やったよー


やったよー
わたしやったよー
やったよー
わたしやったよー

大したことじゃないけど夜が眠れて
寝坊をしなくなったんです

人は近ごろ自分のことで忙しく
わたしの声もノイズキャンセル

でもこの声でいつかどこかで
寝込みを襲って聴かせたい

やったよー
わたしやったよー
やったよー
わたしやったよー

大したことじゃないけど5キロ痩せて
昔の服が着れたんです

人は不幸話の方が好きだから
大きな声では言いにくい

でもこの胸で響き轟く
よろこびで心も破れたの

やったよー
わたしやったよー
やったよー
わたしやったよー

あれま


あれまあらま
きれいにやり過ごしてるつもりでも
あれまあらま
またやっちゃった人生応用編

甘えたことを言うつもりは
毛の先ほどもありませんが
酸いも甘いも人により
濃いも薄いも好みです

耐えて忍んで堪えるために
私はあなたを思いだす
拡散できない事情も事情
基本に戻ってあなたをおもう

あれまあらま
上手にやり過ごしてるつもりでも
あれまあらま
またやっちゃった人生応用編

上からものを言うつもりは
ささくれほどもありませんが
良いも悪いも人により
損せず得する時代です

耐えて忍んで堪えるために
私はあなたを思いだす
拡散できない事情も事情
基本に戻ってあなたをおもう

さいごのおねがい


知らず識らず
届かないものに
とらわれるなら
きみへのおもいと
ひきかえてほしい

なにも欲しくない
きみの笑える夜がほしい
なにも欲しくない
きみが眠れる夜がほしい

欲の深い
生き物ですから
いらないものに
命をかけたり
お金をかけたり

なにも欲しくない
きみの笑える夜がほしい
なにも欲しくない
君が眠れる夜がほしい

おやすみ


おやすみなさい
つかれたでしょう
おやすみなさい
忘れるために

笑っても笑っても
行き詰まるときは
怒っても怨んでも
かまわないんだよ

おやすみなさい
疲れたでしょう
おやすみなさい
わすれるために

ねばってももがいても
届かないときは
僻んでも妬んでも
かまわないんだよ

おやすみなさい
つかれたでしょう
おやすみなさい
わすれるために

決意


今日の冴えない顔には理由がある
あなたに決してわからないやつ

雨が続くのもきっと理由がある
思いもよらないわからないやつ

もう誰の前でも笑ったりしないんだ
痛い時は痛い顔してやるんだ

なんでだろうな
あなたの顔を見た瞬間に笑ってしまう
拗ねたり怒ったり困らせながら
泣いていたい泣いていたい

いつもと変わらぬ顔にも理由がある
いつかはあなたに教えてみたい

空が青いのはきっと理由がある
いつまで経っても覚えないやつ

もう誰のためにも笑ったりしないんだ
笑顔なんて私には決して帰ってこないんだ

なんでだろうな
あなたの顔を見た瞬間に笑ってしまう
拗ねたり怒ったり困らせながら
泣いてみたい泣いてみたい

ふふふふふ何食わぬ
ふふふふふ毎日の果て

あなたの扉ひらく時は
一人の部屋の私のままに
拗ねたり怒ったりのたうちながら
泣いてみせる泣いてみせる

かたわれ


生まれてこのかた 繰り返す過ちは
はぐれてしまった運命のかたわれを
型どるための大事な大事な傷み

だからあの日誰かを求めた
縋りつく術もいとおしむ術も
からだじゅうに焼きつけながら

僕のかたわれ どこにいる
すり減っていく自分を感じながら
ずっとずっとずっとさがしてる
傾いていく自分を支えながら

生まれてこのかたぶりかえす憧れは
ちぎれてしまった運命のかたわれと
合わせたときに初めて手にするかたち

それはいつかどこかでもとめた
挑むような夢もあたためた夢も
からだじゅうに塗りつけながら

君のかたわれ ここにいる
さまよってきた時間はふたりのもの
強く強く強くもとめてる
漂ってきた傷みはふたりの糧

どおして僕らはみんな凸凹なのかそれは
いつも誰かとかすめるたびに
張り裂けた胸もすり切れた足も
君と君と埋めあうために

僕のかたわれ みつけたよ
重なってく時間を讃えながら
ずっとずっとずっとさがしてた
今辿ってく未来はひとつのもの

すべて夢のように


夢のような時間にしようじゃないか
なんだかんだ言っても生きるのはもどかしい
夢のような時間にしようじゃないか
惜しくも悔いもないままあっという間

ちらかった部屋を片付けるのは苦痛
ため息ついたりつく間もないのが普通

日によって時によって
笑っていたりもするけど
いま

夢のような時間にしようじゃないか
なんだかんだ言っても生きるのはもどかしい
夢のような時間にしようじゃないか
惜しくも悔いもないままあっという間

眠れない夜に拍車をかける頭痛
明日のことより昨日が気になる鬱

日によって時によって
上の空も甘い薬
いまをいまをいまを

夢のような時間にしようじゃないか
なんだかんだ言っても生きるのはもどかしい
夢のような時間にしようじゃないか
惜しくも悔いもないままあっという間

空前の灯火


よくあることよの慰め言葉
聞き飽きたよなもう聴きたくもない
んふふ
そんな夏でした

さっきまで憎かったあの人が
今どうして愛おしくなる
あの夏のきつい思い出の歌が
聴こえて来たの

次まだあるよの慰め言葉
いつまでやっても下手の横好きよ
んふふ
そんな秋でした

さっきまで消したかったこの自分を
今どうして愛おしくなる
あの秋のにがい思い出の歌が
聴こえてきただけで

1680859


メモのご用意を

16 80 8 59
16 80 8 59

あの日 あの春 松本さんは
駅前の銀行に口座を作ってきてねと

言った 言った 松本さんは
経理 労務 管理 なんでも

普通 普通 口座 普通
16 80 8 59
16 80 8 59

あの日 あの春 松本さんに
言われて行った第一勧銀今いづこ

四谷 支店 036
16 80 8 59
16 80 8 59

どうぞ 引いてね 手数料
いつも サービス しますから

四谷 支店 今みずほ
16 80 859

Information

型番:PMCD-4721
発売:2021年 01月
価格:¥2,000

SHOP

ラブレコードで購入

 ラブレコード閉店に伴い、CD作品集をお求めの場合はご一報ください。ライブ会場にご用意させていただきます。
 遠方の方は別途ご相談ください。

ペンツマンレコードで購入

トレイラーを観る

ご挨拶

ページのトップへ戻る